フックドラグの刺し方その①アウトライン

アウトライン(輪郭)を刺す場合、ぐるっと1周して元の場所に戻ります。
それがよくわかる動画です。
一度ハサミを持ったらついでに近くの飛び出ているウールもきれいにカットしましょう。

フックドラグの制作を始められた皆さん、こんにちは!今回は、作品の印象を大きく左右する**「アウトライン(輪郭)」**の刺し方について、詳しくお伝えします。初心者の方が最初につまずきやすいポイントでもありますが、コツさえ掴めば、驚くほどきれいに仕上がりますよ。

アウトラインとは?なぜアウトラインが重要なのか

フックドラグにおけるアウトラインとは、デザインの輪郭を指します。色が変わる境界線や、モチーフの外枠のことですね。このアウトラインをきれいに刺すことは、作品全体の仕上がりを左右する非常に重要な工程です。

輪郭がはっきりしていると、デザインがくっきりと浮かび上がり、完成度の高い作品に見えます。逆に、アウトラインがガタガタだと、せっかく丁寧に刺した部分もぼやけてしまい、全体が雑な印象になってしまうことも。

「作品の顔」とも言えるアウトラインを、今回は一緒にマスターしていきましょう。

動画で流れを確認しましょう!

フックドラグのアウトラインを刺す手順は、こちらの動画で詳しくご覧いただけます。

動画では、専用のフック(かぎ針)を使って、布にウール状のパスタ(ウールパスタと呼びます)を刺していく様子がわかりますね。ぐるっと一周して元の場所に戻り、その後、はさみでしっぽ(ウールパスタの端)をカットするまでの流れがスムーズに確認できます。ぜひ、ご自身の作業の参考にしてみてください。

アウトラインを刺すときのポイント

動画と合わせて、アウトラインを刺す際の重要なポイントをいくつかご紹介します。

  1. スタート地点を決める:まずは、刺し始める場所を決めましょう。モチーフの角を避けて、目立たない場所から始めると良いでしょう。
  2. 均等なピッチで:隣り合うループの間隔(ピッチ)をできるだけ均等に保つことが、アウトラインをきれいに見せる秘訣です。慣れないうちは、一目一目ゆっくりと、間隔を意識しながら刺し進めてみましょう。
  3. 力を入れすぎない:強く引っ張りすぎると、布が歪んだり、ループが不揃いになったりします。リラックスして、一定の力加減でリズムカルに刺すことが大切です。
  4. 一周したら元の場所でカット:動画でも紹介されているように、ぐるっと一周してスタート地点に戻ってきたら、最後にウールの「しっぽ」をカットします。このとき、カットする位置は、ループの高さあたりが理想的です。

飛び出たウールは都度カットする習慣を

制作中、どうしてもループの高さが不揃いになったり、飛び出してしまったりすることがあります。そんなときは、**「ハサミを持ったら、ついでに近くの飛び出ている「しっぽ」もきれいにカットする」**という習慣をつけましょう。

一見地味な作業ですが、これをこまめに行うことで、作品全体が常に整った状態に保たれ、完成時の感動もひとしおです。フックドラグは、刺す作業だけでなく、このお手入れの時間も作品を育てる大切な時間だと考えてみてください。

次のステップに向けて

今回はアウトラインの刺し方についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

アウトラインがうまく刺せるようになれば、フックドラグ制作はさらに楽しくなります。次回は、**「面(めん)」**を埋めていく方法について解説する予定です。

皆さんのフックドラグライフが、より豊かで楽しいものになるよう、これからも役立つ情報をお届けしていきます。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

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